唯一

 

 沖田総悟は、見た目には殆ど無表情と変わらない作り物めいた端正な顔の下で、面白くない所を見られた。と僅かに動揺していた。

 その場面を偶然目撃してしまった人物は、買い物帰りらしく、両手には大江戸マートの買い物袋を持ち、その袋の中には満杯に食料をつめていて、丈の高い葱やら大根なんかをはみ出させながら、いかにも所帯くさい格好で夕日に染まるその場に仁王立ちしていた。

「なんでぃ、万事屋の眼鏡じゃないかぃ。そんな天下の往来で見とれるほど俺はイイ男かぃ?いいですぜ、ぞんぶんに見つめなせぇ。お代はあんたの躯でいいでさぁ」

「誰が見とれてるんですか!あんたがあんまりにも印象にそぐわない事をしてるもんだから、びっくりしてんですよ、これは!大体、見てるだけでお代を請求するなんて、あんたどんだけ自分に希少価値求めてんだ!熊猫か!宇宙熊猫気取りかぁ!!」

 年齢の割に小柄な身体からは似合わぬ大声で、実に気持ち良く沖田の理不尽ぶりを指摘、扱き下ろしていく様は、いっそ清清しさまで感じさせる。そうとうの熱量をその叫びに集約させたのか、肩で息をしながら、ずれた眼鏡を直そうとし、そこであらためて両手の買い物袋の存在を思い出したらしい少年は、肩をすくめ、気を取り直そうとしたのか、大きく溜息を吐いた。

 その少年———沖田曰く万事屋の眼鏡———志村新八の、聞き様によっては名人芸ともとれる指摘を黙って聞いていた沖田は、先程の動揺からはすでに立ち直っていた。

 そもそも、沖田は本質的には感情と呼べる心の動きが酷く鈍い。感じない訳ではないが、その触れ幅は極端に少ない。そうなると、大抵の人間が営む日常なんてものは、沖田にとっては刺激が少なすぎて殆ど眠って過ごしているのと同意になる。

 それでは余りにも退屈過ぎて、人生をどぶに捨てているようなものだ。そこで沖田は、他人からは楽しんでいるだろうと思われがちだが、けして本意でも趣味でも無い(と、強く主張しておこう)、強い刺激を与えてくれるだろう藪を、態と突いて蛇を出してみる。

 それは沖田が所属している新撰組の副長しかり、万事屋の旦那しかり、同じく万事屋のチャイナしかり。

 だが、目の前の少年はどうだろうか?確かに、小柄でそこら辺にわんさかいそうな平凡な容姿の与える印象よりは、性格の面ではそこまで一般人ではないだろう。が、それも飽く迄普通の人間と較べればの話しだ。

 付き合っている人物達が常軌を逸脱し過ぎている感は否めないが、それでも、個性の固まりのような集団の中で、その凡庸さはいっそ浮き立つほどだ。

 何処にでもいる少年。自分にとっては、例え道ですれ違ったとしても、特に関わり合になろうとは思わない、普通の存在。それが、沖田が志村新八に抱く印象のすべてだった。

 それだけなはずだった。

 

「あんたはつくづく人を驚かせる天才ですよ。そんな人が、態々僕なんか構わなくても、騒ぎのほうが勝手にやって来るはずですから、どうぞお構い無く」

 薄く笑みを浮かべてはいるが、まったく思考の欠片すら見いだせない相手のやっかいな表情に、新八は心の中で溜息を吐く。心の中でなのは、これ見よがしに溜息を吐いて見せたところで、相手にはチラとも通じないし応えない上に、むしろその溜息こそを喜ぶような人物だからだ。

 見知った薄茶色の頭が見えるな。と、ついつい視線を向けてしまったのがそもそもの間違いだった。

 こちらは週に一度の大売出しの帰り道。端から見れば買いすぎな、実状から言えばこれでも足りないぐらいな大量の食料を抱えている身としては、早く職場に帰還したい。

 普段は、ぐうたらな上司の重たい腰を蹴飛ばし原付を出させるのだが、生憎今日は滅多にない依頼が舞い込んできたのだ。その依頼と言うのも、ぐうたらすぎる店子を心配して、歌舞伎町の夜の女帝として広い顔を持つ大家さんが、日雇いの肉体労働を斡旋してくれたものだが、それでも依頼は依頼。渋る上司を文字通り蹴飛ばして───しかも二階の外階段の上から…銀色の頭は、ものの見事に綺麗な回転で落ちていった───出勤させた。

 そう言う訳で、依頼も大事だが、日々の遣り繰りも大事な万事屋としては、週に一度の大売出しも外せないと、新八は、酷い量になるだろう買い出しに一人徒歩でてくてくと出掛けたのだった。

 沖田に遭遇したのは、まさに、さすがにこの量を一人で買って帰るのは無謀だったか…と重たいビニールの袋の取っ手に指先を喰い込ませ、赤く染めていた帰り道だったのだ。

 あ、あの頭は…と新八が思った次の瞬間だった。新八の目の前を友人達と戯れながら、前方不注意の年端もいかぬ子供が一人、沖田の左腰に穿いた太刀に打つかった。

 新八はまずここで、軽く驚いた。新八の沖田に対する印象は、そう年齢は離れてはいないとは言え、未確認生物に対するそれと然したる差は無かったが、それでも、超が付くほど一流の腕の達つ剣士としては十二分に認めていたからだ。その沖田が、背後からだったとは言え、他人に、武士の魂とも言える刀に触れさせるとは思ってもみなかった。

 沖田の刀に激突した当の子供はと言うと、打つかったものがものだっただけに、暫し痛そうに顔を顰め、落ち着いたころに漸く、視線を向けた。

 まず、自分が激突したものを目認して、刀だったのかと丸い瞳と口を最大限に開け茫然とし、次に視線を刀から人間に移し、その太刀を穿いている人物が全身黒尽く目の洋装を纏っていることを認め、ぷくぷくと子供らしい頬を持つ唖然とした表情からは血の気が引いた。廃刀令が敷かれて久しい昨今に、鞘当ての無礼を正しく理解している子供は少ないだろうが、泣く子は多分もっと泣く新撰組の恐ろしさは、十二分に理解していたらしい。

 おまけに、子供に向ける沖田の表情も頂けなかった。まるで幕敵に向けるような冷たい表情。新八の位置からは横顔しか見えなかったが、心の底から冷やりとする、恐ろしいまでの無表情だった。

 あんぐりと開けた口が、すはっと空気を吸い、泣く準備を始めるのが、遠目にも分かった。

 それは不味い、と新八は焦る。沖田と言う人は、荒くれ共の集う武装警察の『鬼の副長』と世間に言わしめる人にすら、『サディスティック星の王子』と言わせる程、人の嫌がる事、人の怯える事をするのが大好物だ。あんな子供相手にそうそう無体な事をするか?と言う疑問は、沖田だけには当て嵌まらない。

 むしろ率先してもっと泣かせやしないか?!と顔見知りとして…否、それ依然に人間としてそれを黙って見過ごすのはどうだろうと、沖田と子供に向かって一歩足を踏み出した時だった。

 じっと子供の様子を観察している風だった沖田は、隊服の上着のポケットから無造作に小さな包み紙を取り出すと、それを手早く破り、中身を大きく口を開けた子供に放り込んだ。

 今にも泣き声を上げそうだった子供は、反射的に口に放り込まれたものを咀嚼し、きょとんと瞬いた瞳は、次の瞬間にはきゅうっと嬉しそうに窄まる。表情全体で美味しい美味しいと言っている子供の頬に、愛らしい紅色が戻ってくる。

 沖田と子供のやり取りを息を飲んで見守っていた周囲の子供達は、途端にいいなぁと、沖田の周りに近寄った。

「はいはい、順番でさぁ。皆の分もキチンと有りまさぁ。そこに一列に並んで口を開けなぃ」

 沖田の言う事を素直に聞いて、子供達は一列に整列し口を開ける。まるで雀の雛鳥のように大きく開けた口に沖田は実に手際よくお菓子を放り込んで行く。手渡せばそれで済むものを、態々並ばせて手ずからお菓子を与えて行く姿に、新八は歩き出した足をそのままに更に驚いた。

 新八が知っている沖田と言う男は、まずこんな事をする印象にはなかった。どちらかというと、子供のような残虐さを、それと知っていながら表に出す嗜虐性に溢れた人物だと思っていた。

 ああ、でもそう言えば…と、万事屋の妹のような存在の少女とは、時々、喧嘩のような触れ合いながらも近所の子供達と混ざって遊んでいる姿を目撃した事が何度かある。その時は余程退屈なのか、職務を単純にさぼりたいだけかと考えていたが、純粋に、子供が好きなのかも知れない。

 子供のような嗜虐性を示すものだから、てっきりその反発で子供は嫌いなのではと、印象だけで決めつけていた新八は、己の浅慮を恥じる。

「お兄ちゃん、打つかってごめんね。お菓子ありがとう」

 今にも泣き出しそうだった子供は、既にその欠片すら見出せない程満面の笑みを向けて沖田にお礼を言う。周りの子供達も次々に、美味しかった。ありがとうと礼を言う。言われている本人はと言えば、横顔からはさしたる変化は伺えなかったが、それでも、そうかぃ、それはよかったなぁと頷いていた。

「今は、俺に打つかったから良かったんだぜぃ。腰に剣を差した輩にゃ善からぬ奴が多いんだから、十分に気を付けなせぇ」

 特に瞳孔が開きっぱなしの危ないおじさんとかねぃ…などと続け、思わず沖田さんが真面目に職務をこなしている!と再度驚きかけた新八はその場で体勢を崩す。

 こんな所でも副長を引きずり下ろそうとする草の根運動を忘れない沖田に、漸く何時もの新八の見知っている空気を感じ取る。

 新八の目の前では、沖田と子供達が手を振り別れる所だった。このままここで立ち尽くしていても仕様が無いし、早く立ち去ろう。とは思うものの、先ほどの驚きが大きすぎて足が思うように動かない。ぼうっと突っ立ていると、新八をこのような状態に陥れた張本人が、仁王立ちしているこちらに気が付いた。

 そして、冒頭のやり取りに至るのである。

 

 子供達には立派な…と言っても良い態度だったのに、新八に対する態度はこれ如何に…と言う程何時もの沖田の言動に、新八は先ほどの驚きも手伝い体中の力が抜けて行くのを感じる。

 一瞬、躯って、何?!また厄介ごとを持ち込むつもりか?!と思った新八はそれをそのまま無視する事を決定する。とにかく今は、早くこの重たい食料を万事屋の冷蔵庫にしまいたかった。

 たまたま意外な一面を目撃してしまったが、目の前の薄い笑みを佩く人物とはそれ程つながりも無い。このまま沖田の横を通り過ぎてしまおうと思った新八だが、それでも、先程の驚きを完全に忘れる事が出来なかった。

 立ち去りかけ、暫しの合間逡巡すると、先程より新八が歩み寄った形となって近付いた沖田の作り物めいた顔を見つめる。

「どうして、剣に触れさせたんですか?」

 薄く佩かれた笑みが、すうっと、解けていった。

 

 

 これだから…と沖田は胸の内で舌打ちする。相手が怒りそうな台詞を態々選んで遠ざけようとしたのに、沖田のその思惑は上手くいかなかった。

 見た目に大人しそうな少年は、それでいて、大胆にざっくりと切り込んでくる。言動と身のこなしに普通の匂いを嗅ぎとって油断していると、ばっさりと袈裟掛けに切られるのだ。沖田にまるで警戒心を抱かせないで見つめ続けていられる人物など、そうそうに居はしないのを、この少年は気が付いているのだろうか?

 子供達とやり取りをしている間でも、沖田は己の鋭い警戒網を緩めているつもりは無かった。ただでさえ目立ちやすい黒い隊服の上に、江戸の街では珍しい薄い色合いの髪を持つ沖田は、格段に目立つ。それは善からぬ事を企む人物にも狙われやすいと言う事だ。だから、気にしていない風を装って、沖田は常に人の視線による気配に敏感だ。

 なのに、新八はその様子から、どうやら子供達との一件を最初から最後まで目撃していたらしかった。その気配にまったく気が付かなかった沖田は、だからこそ、自分でも動き難いと思っている感情を乱されたのを、感じたのだ。その動揺を気取られると、突っ込まれたくは無い所まで聞かれそうで、それは面白く無いと、誤魔化そうとしたと言うのに。

 何時からだろう、取るに足らないと思っていた新八は、常に、沖田の様々な警戒をするりと潜り抜けてしまう。それどころか、容易に身の内に潜り込んだかと思うと、実に真直ぐに切り込んでくるのだ。

 今だってそうだ。一番、聞かれたら面白く無いと思っていた事をズバリと聞かれてしまった。

「…なんでそんな事気にしたんでぃ」

「沖田さんがそこまで、鞘当て云々を気にするような人だとは思いませんけど、『それ』は、新撰組を守る心そのものですよね。それをそう簡単に他人に触れさせるとは思わなかった…の…で………」

 新八の声は、段々勢いを無くし、最後には囁くように消えていった。それで、沖田は今、自分がどんな表情をしているのかを悟る。きっと普段からおちょくり倒している、瞳孔が常に開きっぱなしのマヨラーと大差ない顔付きをしているのだろう。しかしそれが分かったとは言え、総毛立った全身を納めるのは難しかった。

 恐らく、新八は、新撰組と言ったが、本心はその局長の名を挙げたかったに違い無い。それを新撰組と言うに留めたのは実に正しい判断だったと言えよう。そこまで正確に指摘されたならば、どうなっていたか解らない。沖田本人ですら。

 人によっては、『天人の狗の証』とされる腰の長物を、守る心と言い切った新八。

 ざわざわと身体が騒ぐ。

 本当に、面白く無い。面白く無い。面白く無いのだ………沖田に、ここまで『欲しい』と思わせる存在が。

 それは、身の内にただひとつ、あれば良いはずだった。それが、新撰組だと、思っていたと言うのに。

 相手を怒らせる為に言った台詞にすら、嘘は交ざっていなかったのだ。

「お前さんが何でそんな事を考えたのかは知らねぇが、この腰にぶら下がってんのはそんな大層なもんじゃないでさぁ。これがあれば人斬りがお上の名の元に好き放題黙認される。それだけでぃ」

 ふっと、全身に入った力を無理矢理抜き、『沖田らしい』返答をなんとか絞り出す。

「あんた、僕を馬鹿にしてんですか」

 先程の沖田の眼光に怯んだとは思えないほど、新八の切り返しは鋭かった。

「さっきのやり取りを見て、勘付かないとでも思ってンですか、コノヤロー。あんたは、あの子達に、忠告したかったんでしょうが。えらく分かり辛かったですけれども、遠回しに、刀には気をつけろって。子供ってのは、案の定浅慮で無鉄砲な生き物ですから、実際に味わってみないとその恐ろしさが分からない。だから、態と触れさせたんだ。あんたは」

 子供を浅慮で無鉄砲と言い切った目の前の少年。しかし、無鉄砲は一体どちらだ…と、無鉄砲の代名詞と周囲から恐れられている沖田がそう思う。

「…そこまで、読んでいるってぇんなら、何で態々確認する必要があるんでぃ。そう思いたきゃ勝手に思ってりゃいい」

 普段の飄々とした、一線引いた態度がとれない。それすらも、本当に面白く無い。

「それは、その、喋っている間に気が付いたというか…って、そう言う事じゃ無くてですね、それなら、もっと分かり易くしたらどうですかって話です。あれじゃせっかくの忠告が分かり難すぎですよ。何も隠す事無いじゃないですか。善い事してんだし」

 まさか、サディスティック星の王子さまとしての印象を保ちたい訳でもあるまいし、と、新八が冗談のように付け加える。それすらも、的を得ていると言ったら、新八はどんな表情を返すだろう。

 沖田は時として、態と己の残虐さを強調した態度をとって人を近付けさせないようにする。それは、必要以上に近しくなって、守るものを増やしたくはないからだ。己の剣は、守る剣では無く、殺す剣だ。それを捩じ曲げてまで守りたいと思うものは、ひとつで十分だった。

 これは、沖田の弱味と言ってもいい事だった。弱味を悟られるなど、野生の本能が強い天才肌の沖田にとって許しがたい事だ。

 それを、この少年は、善い事だと言い切ってしまうのだ。

 ざわざわと、また、あの感覚が沖田の全身を侵していく。

 面白く無い…面白く無い……面白く無い…………

「なんか銀さんと言い、沖田さんと言い、あんたらの優しさは曲がり過ぎですよ」

 ───欲しい!

 思考が焼き切れた瞬間だった。目の前の、その感情を沸き上がらせる少年の口から、別の人物の名前が溢れた。只それだけの事が、今の沖田の危うい均衡を突き崩すには十分の破壊力だった。

 荷物を喰い込ませ、赤く染まった指先を素早く引き寄せる。ガサリと耳障りな音が後から付いて来た。

 

 眼鏡が邪魔だったな。と、先程の強烈な思考の断裂を匂わせず、沖田は妙に冷静にそう考えた。

 とたんっと、新八が二三歩よろめきながら後ずさった。その身体を追い掛け、耳元に唇を寄せ、囁く。

「無鉄砲はどっちだったかねぃ。新八ぃ、お前さんがいいと言ったんだぜぃ」

 己から離れるなど、今さら、許さない。『いい』と言い切ったのは、新八自身なのだから。

 身の内に、入れてしまう事をとうとう阻む事が出来なかった事実を、いいと言った新八の台詞を捩じ曲げて解釈し、相手の所為にしてしまう。

 あくあくと、酸素を求める鯉宜しく口を開け、目を見開いて硬直している新八の、赤い指先をそっと解放する。そうしてやるのも、今だけだぜぃ、と心の中で呟きながら。

 

 

「覚悟を、決めなせぇ」

 その呟きを最後に、ふっと音を感じさせない身軽さで、沖田は新八から身を離し、夕闇の雑踏の中に紛れていった。

 何が、起こったと言うのだろう…まったく、理解が追い付かない。

 本当に、足を止めるべきでは無かったのだ。重い荷物をぶら下げた指先は痛いし、頭は真っ白で、先程から棒立ちしている新八を不振な目付きで見て行く奥様方の視線は痛いし。

 働かない思考の隅で、覚悟って何なんだ…一体…と思いながらも、新八は身の内から沸き上がる衝動を殺す事が出来なかった。

「天下の往来でヤリ逃げか、不良警官っっっっ!!!」

 新八の叫びに、周囲の人々はますます不審者を見る目付きを寄越すが、それすらも、もう気にはならなかった。

 頭の働かない新八に、ただ唯一言える事は、奇しくも先に指摘した通り、沖田総悟は人を驚かせる天才。

 それだけだった。

 

 

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2006年に発行された新八受けアンソロより掲載